このコラムは
- 40代♀
- ASD/ADHD
- 編み物歴長い割に初心者
という私、橋本陽子が編み物を色んなところでしたり
「どんな糸でどう編もう?」と迷いまくるかんじの内容です。
※2023年12月〜2024年2月にプロ奢ラレヤーさん主宰の
読書サークル「三つ星スラム」内での連載企画によって生まれたものです。
(編集部に転載の許可は得ています)
↓前編はこちら↓
編み物コラム『あちこち編み物』2023年12月【前編】
12月14日
新しいひざかけのアイデアを形にする作業。
テーマは「仏教」。
少し前から、お寺でよく見る幕の色合いが気になってたのだ。
「でも5色以外に、自分なりの何かしらを入れたいなぁ…」
と迷ってるとき、発見したのがこの糸。
「愛の色」といわれるピンクをプラス。
曼荼羅っぽい六角形モチーフを繋いでいくことにした。
どうなるんだろ…
想像がつかないまま、少し編んでみる。
お…なかなか面白いのでは?
前読んだ本に「愛は、あらゆる感情の総和」と書いてあった。
まだ、その意味をつかみきれないけれど。
青や黄色、緑など、いろんな色が混じったピンクの糸。
何か、人間の喜怒哀楽を内包しているみたいにも見える。
それを、仏教の色に合わせるって、今生きてるこの世界っぽくてええやん!
つくってて楽しい作品になりそう。
12月17日
「自分に合う編み物教室とは?」
やっぱり自由なこと、かな〜
はじめに通ったところ。
基礎をしっかり教えてくれたのは本当に良かった。
当時教わったことは、今でも役立ってる。
でも、私にとってはしがらみが多かった。
資格を取ると協会の役員にならないといけない。
糸は協会に加盟してる日本のメーカーのを、教室で買う決まりもあった。
月謝制でコンスタントに通うって点もちょっと…
休みがちになってしまった。
最近は編みたいものを持って、編みたいときに行ける教室が増えた。
自分には、あちこち色んな教室を渡り歩くのが、性に合ってるのかも。
その時々の気分やニーズに合う場所に自由に行けるほうが、
のびのび編める。
アイデアも広がる。
12月24日
しばらく調子が悪かったのが、やっと回復。
多分10日ぶりくらいの編み物。
規則正しい手の動き、リズム。
(やっと普通の日常に戻れたな〜)と思いつつ、
あらかじめ編んでおいたモチーフをつなぐ簡単作業をすすめる。
たくさん編み進むわけじゃない。
でも、やっぱり編めるだけでどこかホッとするものだ。
特に誰のために編んでるものじゃなかったとしても、
「編む」という作業自体が心もあったかくする。
それが編み物のいいところ。
12月26日
暖かかったので、また編み物持って海へ。
いつもの場所に座る。
まず作り目から。
今年は、外で編む楽しさやフロー感に目覚めた。
自然のある場所もいいし、屋内でもいい。
来年も、新しい発見ができるところに出かけて編みたいなぁ。
12月29日
「単色でまっすぐの糸でないと、模様編みがきれいに出てこない」
それは聞いて知っていた。
毛糸屋さんや編み物本でも、そういう作品ばかりだし。
でも、実際に確かめてみないと気が済まなかった。
前に買ったグレーと蛍光ピンクの糸を
2本引き揃えて編んだらどうなるか、やりたい。
ちなみに、単色のまっすぐ糸で編んだのがこちら。
なるほど模様がくっきり浮かび上がる。
でも!グレーと蛍光ピンクを2本引き揃えて模様編みしてみたい。
編み物教室では100%「いやぁ…それはなぁ…」といわれそうな組み合わせ。
(どうしても!したいの!)
やりたすぎてムズムズするので、やってみた。
……
なるほど…模様なのはわかるけど…
編地がデコボコしてるだけなふうに見えるかも。
これじゃ、模様も糸も色も生きないな…やっと納得した。
でも、やってみたから得られる納得感って、ちょっと心地よい。
結果は「やっぱりそうだったね」でも、いいのだ。
↓2024年1月前編に続く↓