自然や人にやさしい画材のレビュー「顔彩耽美」「おやさいクレヨン」編

ずっと「自然環境や人体にやさしい画材で絵が描きたい」と思っていました。

今月は、顔彩とクレヨンを購入。
呉竹さんの「顔彩耽美」mizuiroさんの「おやさいクレヨン」です。

呉竹さんの「顔彩耽美36色」、mizuiroさんの「おやさいクレヨン」の写真です

本記事では、紹介がてら作品を描いてみます。
エシカルな創作活動に関心のあるかた、上記2つの画材に関心のあるかたご参考に。

顔彩耽美36色レビュー

顔彩というのは日本画の絵具材料「顔料」でできた、固形絵の具のように使えるものです。

数ある中で呉竹さんの「顔彩耽美」を選んだ理由はふたつ。
ひとつめは、アメリカの国際基準をクリアした「APマーク」つきだから。

人体に無害で安全だと認めるマーク。
アメリカ合衆国のACMI(アメリカ画材・工芸材料協会)が行う、きびしい評価基準ASTMをクリアした画材、工芸材料だけに与えられる。

『画材におけるハザードマーク』画材のエコロジーより引用

ふたつめの理由は、購入前、商品についてメールで質問をした際、とても親切で感激したこと。このことが決定打になりました。

長く使うことになるので、質問しやすいのって本当に助かるんですよね。

さてさて使い方ですが、水に濡らした筆でなぞるだけ。

顔彩に水に濡らした筆でなぞっている写真です

お手入れも、混ざってしまった色の部分を水を含ませた筆で浮かし、ティッシュで軽く吸わせるだけ。

水彩の固形絵具と、使用感はほぼ同じ。いいねいいね〜!!

色見本(白以外の35色で作成)も作ってみました。

「顔彩耽美」で作った色見本です。横に5色、縦に7色で白を除いた35色で作成。瓢箪の形に色を塗りました。色名は、1段目左から「紅(べに)、洋紅(ようべに)、紅梅(こうばい)、燕脂(えんじ)、赤朱(あかしゅ)」
2段目左から「朱(しゅ)、橙(だいだい)、黄土(おうど)、山吹(やまぶき)、籐黄(とうおう)」
3段目左から「黄(き)、鶯緑(うぐいすろく)、若草(わかくさ)、黄草(きぐさ)、青草(あおくさ)」
4段目左から「蓬(よもぎ)、緑青(ろくしょう)、濃緑(のうりょく)、群緑(ぐんろく)、白緑(びゃくろく)」
5段目左から「白群(びゃくぐん)、群青(ぐんじょう)、水(みず)、浅葱(あさぎ)、美藍(びあい)」
6段目左から「藍(あい)、青紫(あおむらさき)、紫(むらさき)、牡丹(ぼたん)、岱赭(たいしゃ)」
7段目hぢありから「焦茶(こげちゃ)、黒(くろ)、白金色(しろがねいろ)、青金(あおきん)、金(きん)」


金や銀も揃っています。
華やかさが欲しいときに重宝しそうです。

いやー和の色って何か好きなんですよね〜

落ち着いてて存在感あるし、名前もおしゃれ。
自然とリンクしてるところも、何とも心落ち着くのです…

ストレスなく、とても楽に使えました。
水彩画や和の色がお好きな初心者のかたにもおすすめです。

おやさいクレヨンレビュー

おやさいクレヨンは、安心安全な材料でつくられています。

安心で安全な素材、自然な色にこだわった野菜のクレヨン

おやさいクレヨンstandard」は、お米と野菜から作られたクレヨンです。小さなお子様も安心して遊べるように、米ぬかから採れた米油とライスワックスをベースに、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料に着色しました。

おやさいクレヨン公式サイトより引用

安心安全なことのほかに、何といっても気に入ったのは色ですねぇ♪

やさしい…色もフォルムも…
青空の下に広がる広大な畑が目に浮かぶようです。

下は色見本です。
「ながいも」は、見にくいんですが「めちゃくちゃ薄いクリーム色」という感じ。

おやさいクレヨンの色見本を作成しました。
丸い形に塗ったものです。
1段目左から「きゃべつ(やや深めのくすんだグリーン)、ねぎ(鮮やか目の黄緑色)、ながいも(薄いクリーム色)、ごぼう(ベージュのような色)」
2段目左から「とうもろこし(少し薄めだが鮮やかな黄色)、にんじん(山吹色のような色)、りんご(サーモンピンク)、カシス(濃いめの紫色)、むらさきいも(薄紫色)、たけすみ(黒)」

自然の材料で作られているといっても、描いても崩れたりもしない。

しっかり持って力強くかける感じ!

私はスピリチュアリストなので、ものが発してるエネルギーも結構気にするんですよね。

このクレヨン、なんか不思議だなぁ〜…
画面越しには伝わらないかもしれませんが、このやさしさが本当にしっくりする。

長らくパートナーとして大いに活用していきたいと思います。

顔彩耽美とおやさいクレヨンで絵描いてみたよ

では、このふたつの画材を使って絵を描いてみます。

絵の下絵です。真ん中に、甲の部分にハートが描かれた左手、右上には閉じた目、周りには大小たくさんの雫を描きました。

環境や人体にやさしい色鉛筆とかパステルも購入する予定なんですが、まだないのでふつうの色鉛筆とおやさいクレヨンで下絵を描きました。

手の部分は、色鉛筆のピンクにクレヨンのりんご色。
閉じた目の部分は、むらさきいも色を使いました。

そして、顔彩耽美でさささと着色。

『涙のうつわ』という私の絵です。中央に甲の部分にハートが描かれた左手、その右上には閉じた瞳、周りには色々な色や形の涙や、雨が降っている様子を描きました。背景は薄い青みがかったグレー。雨のような線も青色で所々描いています。絵の下部分には、緑の野の草が萌えている様子を抽象的に描きました。顔彩という日本画材の原料でできた固形絵の具や色鉛筆、クレヨンで描きました。

タイトルは『涙の器』。

作品解説はこちら≫エシカルアート作品#1『涙のうつわ』【画材:顔彩・色鉛筆・クレヨン】

いや…もう、全て気に入りました…(語彙力は?笑)

昔ながらの和の色ということで、自然に関係ある絵描くのにはぴったりです。

透明水彩と、色の質感が違うと思う。
あんまり人工的な感じがしないの、私だけでしょうか。

「生きてる絵の具」という感じがする。

いやーそんなふうに思える画材に出会えるなんて〜…
「エシカルな創作活動」を応援してもらえてるかのような、いい出会いに恵まれ感謝です。

うえ〜ん、うれし〜い(感涙)

来月は色鉛筆とパステルを購入して、またレビュー書きます。
エシカルアート活動の相棒勢揃いするのが、とても楽しみです。