エシカルアート作品#11 『ご利益づくし』【画材:ソフトパステル】

色々な伝統文様を描きました。右上から時計回りに麻の葉文(ピンク)、椿文(赤と緑)、鱗文(紫と青)、かのこ(モスグリーン)、一松文様(藤色)、豆文(水色)それぞれ六角形の中に描き、背景には黒で流水を描きました。

エシカルアート(環境にやさしい画材で絵を描く)第11弾作品を描きました。

タイトルや、作品に込めた思いや創作後記をまとめました。

タイトルと作品に込めた思い

古くから日本に伝わる伝統文様。

そのひとつひとつには意味があり、
子孫繁栄や子どもの健やかな成長、金運上昇などなど
色々な願いを込めて着物や小物に使われてきました。

そんな色々な文様を一枚の絵に描いて、
色々なご利益を受けられるようにしました。

創作後記(創作過程での気づき、収穫など)

今回初めて使用したパステル。
京都市東山区でソフトパステルを
専門に作っている会社の製品「京色パステル」です。

京色パステルを真上から撮影。
左側に「京色パステル」と縦書きされた箱の蓋、右側に京都のさまざまな風景からインスパイアされた18色のパステルが収められています。箱の色は黒色です。

私の生まれ故郷が京都市であること、
また、このパステルもまた、
安全性に配慮して作られているということで
使ってみることにしました。

京色パステルに付属しているリーフレット。それぞれの色見本と色の名前が書かれています

色の名前を見ると、その場所の景色や匂いが
頭に浮かびます。

とても気に入って使っています。

ただ、パステルの代表的な表現方法として
「ぼかし」があるのですが、
私はぼかしたフワッとした作風ではなくて、
伝統文様の凛とした雰囲気を出したいと思っているのですよね。

しかし、塗りつぶすような使い方をすると、
写真のように粉が大量に出ます。

新聞紙の上に散らばっているパステルの粉を撮影しました

鹿子文様の上に手を置いて他の部分を描いていたら、
ぼやけてしまいました。

手前右側にモスグリーンのパステルで鹿子文様を描いてあります。画面奥には麻の葉文様をえんじ色で、その右側には重なった状態でオレンジ色と水色で鱗文様を描きました。
手前に描いてある鹿子文様は、上に手を置いたのでぼやけています。

描いたら色止めのスプレーをする必要があるらしい。

確かに擦れると、ぼやけたり作品が汚れたりするので
必要だと思いました。

ぼかしたいわけではないので、
他の画材も考慮する余地があるのかなーと。