散文詩『無職と1日の創造』


夕暮れには
「今日も1日がんばった」が詰まってる

実際にはまだ家に帰って
夕飯や翌日のお弁当を作らなきゃ
いけないんだけれど


夕暮れには
「今日も自分の人生を生きた」が詰まってる

1日をちゃんと自分で決めて
充実できるように努めた
そんな自負を持ちたい

私は今日何もしなかったのか
私は今日何も意味のあることができなかったのか

毎日そういうことを
考えてしまいそうになるけれど


もっと気楽でいいよ

編みかけのニット帽がグッと編み進んだ
詩集を1冊読んだ
そして心の深いところに波紋を広げた

洗濯と掃除をした
それでいいんだよ


今日も曲がりなりにも健康で
1日を自分自身でクリエイトした

そのことにもっと意味を感じよう
意味を感じながら夜を迎えよう